笠盛人の日 第7回—0から1、の3

突然、

「社長になったつもりで、5年後に売上を倍増する計画を立てよ」

というのは現職社長の櫻井さん以外の人達には、ひょっとしたら無理難題だったかも知れません。しかし、みんな一所懸命に考えてくれたようです。

最も重要なこと、には様々な考え方が出てきました。

・自社ブランドを増やす
・5年後の時代に合わせた新商品の開発

というのは、「000」の成功に自信を持ち、それに続く次のブランドを立ち上げようという計画でしょう。

・事業の拡大
・5000件のアイデア出し

というのもそれに近い発想だと思います。

・営業マンの新規採用とそのスキルアップ
・客を増やす
・販売量を増やす

などは、「笠盛」の営業力がいまひとつ伸びないことに対する苛立ちかも知れません。

また、

・自分たちで価格を決められる事業を立ち上げる
・工賃を上げる

というのは、お客様の発注を待って仕事が始まり、価格の決定権をなかなかもてない刺繍業の現状に問題を見いだしている社員が複数いることを示しています。同じ問題意識から「笠盛」は、オリジナルブランド「000」を立ち上げたのですが、この路線を強化していかねばならないのかも知れません。

一方、

・流れを考え、次の人に最良のパスを出す
・ミシンの効率が大切
・ひとつひとつ丁寧な仕事で失敗や返品をなくす
・不良品を出さない
・ムダな動きをなくす
・少し早く来る
・勤務時間内は目一杯生産する

など、仕事の効率化が何より大事という意見も多数ありました。まず、刺繍業の足元を固めなければ事業拡大は望めないということだと思います。

・刺繍とは? から学び直す
・他の刺繍と区別できる物を作る

というのは、何よりも自分たちの足元を見つめ、常に原点に立ち戻って事業を考えることの重要性を指摘しているのだと思います。

最も目立ったのは

・モーチベーションを保つ

という意見です。

・仕事のやりがい

というのも同じことでしょう。そのほとんどが

・給料アップ

とペアになっていました。現実には売上を伸ばさなければなかなか給与に充てる原資ができないのが経営の実態ですが、いずれにしても社員に幸せになっていただくのも経営の目標の1つですから、皆で努力を重ねなければなりません。

笠盛人の日は、「一学一践シート」への記入で終わります。その日の研修で学んで心に残ったこと、学んだことを基礎にこれから取り組むことなどを書いてもらうのです。

「成長し続けられるチーム作りが大切だと感じた」

人は、

「担当業務によって違う意見がいろいろ出て来るので、自分の意見を伝える、また人の意見を聞く、採り入れる柔軟な思考がとても大事」

と書き、実践目標として

「知らないことを知ろうとする一歩から、お客、仲間、世間に対してやさしさを持って接する」

と書きました。

また、

「1日1件アイデアを出す」

「5〜10年後の社会がどうなっていて何が求められるようになるか調べたり考えたりする」

を実践目標に掲げた人もいます。

「新しいチャレンジの中で見えてきたことは、今までと同じやり方では先ぼそりになってしまうので、あらたなアプローチのしかたや新しい客先(アパレル以外)を見つける為のアプローチ」

という決意を固めた人も。

ちなみに、私の「一学一践シート」は

「社員の幸せが会社の成長になる、との言葉はとても大切だと感じた。今回の研修でもっと考えていかないとスムーズに進行ができないと感じた」

「勉強しないといけない事が多い事にあらためて気付けた。1つずつ進んで行こうと思う」

でした。

皆さん、難しい研修でごめんなさい!

ABOUT US
笠原 康利
1948年3月18日生まれ 好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分) 嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分) 得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分) 苦手:指相撲、妻(多分) 似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)