200年企業へ —笠盛人の日第20回 勉強好き(2回目)、の1

こんにちは。営業課長の新井大樹です。
「勉強好き」というテーマは、第10回で一度取り上げました。あの時学んだのは、私たちに必要な勉強とは

・知識を外から取り入れる(インプット)
・自分の中でその知識を消化して血や肉にする
・身についた知識を使ってみる(アウトプット)

という一連の流れだということでした。単に知識を詰め込むだけでなく、自分の中で十分に咀嚼、消化し、血肉となった知識を使ってみて初めて役に立つのが勉強だということです。そう考えれば、前回学んだ「主体性」を発揮するにも、あるいは社会性や創造性を身につけるにも、勉強は欠かせないということになります。

では、もっともっと「勉強好き」になるにはどうしたらいいのか? これ今回のテーマにしました。

私は、少なくとも高校生になるまでは勉強が好きでした。算数、数学はひとつしかない答に行き着くのが楽しかったし、理科は実験が大好きでした。理科室に行くと顕微鏡があり、口の中の皮膚を爪楊枝で採り、プレパラートに乗せて染色する。すると、分裂しつつある細胞も見える。面白くてたまらず、親にねだって顕微鏡を買ってもらったほどでした。いっぱしの科学少年だったわけです。

あの頃の私は、何故あれほど勉強が好きだったのだろう? そう考えると、いくつかのことに思い当たります。
まず、それまで知らなかったことを知ることがとても楽しかった。それも、誰から命令されたわけでもないのに、自分が楽しいから顕微鏡を覗き込むのです。今度は何が見えるだろう? という好奇心が次々と沸き上がるのです。

とすれば、勉強が好きになるには、次の3つがあればいいのではないか? と考えました。

1、自分が知らないということを知っていること
2、自分のために勉強すること
3、好奇心を持ち続けること

この3つです。
1つずつ説明します。

1、古代ギリシャの哲学者で哲学の父とも言われるソクラテスは「無知の知」という言葉を残しています。自分に知識がないことに気づいた者は、それに気づかない者よりも賢い、という意味です。
考えてみれば当たり前のことで、自分が何を知らないのかが分からないままでは、何を学んだらよいのかがわかりません。だから勉強の第1歩であるし、さらに、勉強を積み重ねなければ、自分が知らないことが何なのかは分かりません。私はこれを知らない。だから知りたい、というのが勉強の入口だと思います。

2、ある調査があります。小学4年生に「勉強は好きですか?」質問したら、7割の子どもが「とても」「まあまあ」好きだと答えました。ところが、中学2年生になると、その比率が4割に下がったのです。
では、なぜ中学生になると、勉強が好きではなくなるのか? 調査で浮かび上がったのは、中学生になると、勉強をするのは「将来いい高校や大学に入りたいから」「友だちに負けたくないから」という子どもが増えていることです。つまり、楽しいから勉強するのではなく、目先の利害、何かの手段だと考えて勉強机に向かうわけです。受験勉強を楽しんだ人はほとんどいないのではないでしょうか?
私たちはもう、受験とは無縁の大人です。でも、私たちは小学生のように「楽しいから」勉強しているでしょうか? 受験に代わる身近な目標をこしらえて本を読んでいるのではないでしょうか? それでは読書も楽しくないに違いありません。
自分が楽しいから勉強をする。私たちは子どものように、自分のために勉強したいと思います。

3、皆さんはアインシュタインをご存知でしょう。特殊相対性理論、一般相対性理論で物理学を革新した有名な理論物理学者です。でも、最初からみんなが認めたわけではありません。スイス特許庁で働きながら特殊相対性理論の論文を書き上げ、博士号を得ようと大学に提出しますが、受け入れられませんでした。恐らく、特殊相対性理論を理解できる学者がいなかったのでしょう。
余談ですが、アインシュタインはスイスの名門、チューリッヒ連邦工科大学を受験しますが、みごとに落第しています。数学と物理学の点数は最高レベルだったのですが、ほかの科目で点数を取れなかったのです。大学受験に失敗した人が、物理学の常識を書きかえてしまったのですから、ちょっと楽しいエピソードです。
そのアインシュタインはこんな言葉を残しています。

「大切なのは疑問を持ち続けることだ。神聖な好奇心を失ってはならない」

子どもの頃を振り返れば、私は好奇心の固まりだったような気がします。見るもの、聞くものが総て珍しく、あれは何、これはどうしてこんな形なの、と大人に聞き回っていました。皆さんも同じ体験をお持ちのはずです。
それが、大人になるに従って、だんだん珍しいものがなくなる。何だか、もう総て知っているような気になる。好奇心を失い、「無知の知」もなくしているのではないでしょうか?
もう一度子供心に戻って好奇心を知取り戻そうではありませんか。アインシュタインと肩を並べるのは無理でも、せめて足元にまで近寄りたいと思います。

さて、ここで勉強とは何かをまとめておきます。第10回の繰り返しになりますが、大切なことなので頭に刻み込んで下さい。

1、本を読んだり人から聞いたりして新しい知識を吸収する
2、その知識を実際に使用してみる
3、使用してその結果を体験することを何度も繰り返す
4、その繰り返しの中から自分なりの方法を見つけ出す
5、自分なりの方法、技術、パターンを身につける

何だかPDCAサイクルに似ていますね。この勉強会で学んでいることは総てつながっていることの表れですね。

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笠原 康利
1948年3月18日生まれ 好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分) 嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分) 得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分) 苦手:指相撲、妻(多分) 似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)