その14 転んで得たものは?
後で話を聞くと、日本に戻る飛行機の中で私たちと気勢を上げながら、片倉君の頭脳の一部は高速回転していたそうです。すでに頭は翌年の「モーダモン」に向かっており、そのためにこれからやらねばならないことを見つけようと、惨敗に近...
第1部 OOO後で話を聞くと、日本に戻る飛行機の中で私たちと気勢を上げながら、片倉君の頭脳の一部は高速回転していたそうです。すでに頭は翌年の「モーダモン」に向かっており、そのためにこれからやらねばならないことを見つけようと、惨敗に近...
第1部 OOO考えに考えた片倉君が行き着いたのは、 「世界という市場の反応をビビッドに知ることができたことではないか」 ということでした。 片倉君は2つの視点で、「笠盛」の展示品に向けられるバイヤーたちの反応を見ていたといいます...
第1部 OOOあれから1年間、私たちは必死でした。全社を挙げて魅力的な刺繍製品を模索したのです。それでも、翌年秋の「モーダモン」までに、 「これが『笠盛』だ」 と胸を張って展示出来るような製品はとうとう生み出せませんでした。しかし...
第1部 OOO2回目の「モーダモン」出展も、事業としてみれば、誇れるほどの成果は上げられないまま終わりました。 しかし、日本に戻ると、片倉君は闘い始めました。自分の頭に灯ったアイデアを形にする苦難の道に足を踏み入れたのです。 い...
第1部 OOO積み重なった開発の努力が少しずつ形になり始めました。しかし、自分たちが創り出そうとしている製品の姿が見え始めると、本来なら喜びを感じるはずなのに、どうしたことか私たちは、逆に不安に襲われるようになりました。 自分たち...
第1部 OOOこの年の「モーダモン」に持ち込んだのは、紐状のものがほとんどでした。ケミカル刺繍で、音符やサークルがつながった紐のような形に仕上げたのです。まだまだ工夫の余地はたくさんありました。ところが、この初期タイプが 「面白い!...
第1部 OOO「珠(たま)があったらいいよね」 いつものように「KASAMORI LACE」をもっと良くしようとみんなが職場で顔を突き合わせていたときのことです。誰かがポロッとそんな一言を漏らしました。あれは、いま思い起こすと、開発...
第1部 OOO「えっ、糸で珠を作るって、そんなに難しいの? 糸でできた手鞠もあるではないか」 とお考えになる方もいらっしゃるでしょう。確かに糸でできた手鞠はあります。だけど、糸でできた手鞠はある程度の大きさがあるからできるのです。...
第1部 OOO「珠」ができないかなあ、という話が社内で出てきたちょうどその頃、2010年に私たちは、思い切って「000」ブランドを立ち上げました。まだ刺繍のアクセサリーは開発途上にあり、売り上げもそこそこでしかなかったのに、何として...
第1部 OOOその夢を現実にする力がついたのではないか? 世界へ飛躍しようと「モーダモン」に出展し続けた私たちは、「KASAMORI LACE」の評価が年々高まっていることを肌身で感じ、夢を実現する力がついたと判断したのです。いまこ...