その4 八方破れ
モノ作りは日本だ。刺繍は桐生である。だから、そこに生産の根拠地を置いて海外に出る。日本の桐生から世界に打って出る。 相変わらずインドネシアの後始末に追われながら、私の決意はますます揺るぎないものになりました。それがで...
第1部 OOOモノ作りは日本だ。刺繍は桐生である。だから、そこに生産の根拠地を置いて海外に出る。日本の桐生から世界に打って出る。 相変わらずインドネシアの後始末に追われながら、私の決意はますます揺るぎないものになりました。それがで...
第1部 OOO話を元に戻します。八方破れを推し進めて調査対象を広げると、「モーダモン」という展示会が引っかかってきました。毎年2回、パリで開かれる世界最大の服飾資材展です。そこに行き着いたとき、秋の「モーダモン」の応募締め切りが目前...
第1部 OOO無理に違いないと思っていた「モーダモン」への出展が認められた。会場には数多くのバイヤーが世界中から集まるはずだ。すでに送ったサンプルとは別に、どんなものを作って出せばいいのか? どんな商品なら世界のバイヤーの目を引くこ...
第1部 OOO何度も話し合いを続けました。行き着いたのは、自分の強みを発揮するしかない、という常識極まるものでした。「笠盛」の刺繍技術の粋を凝らし、どこにもないものを出す、です。 「刺繍を使ったレース調の生地」 という「KASAM...
第1部 OOO私たちを乗せた飛行機は成田空港を午前10時ぐらいに飛び立ち、時差の関係で現地時間では午後の早い時間にパリのド・ゴール空港に着きました。荷物を受け取ると、私たちは予約していたルーブル美術館の近くのホテルに向かい、夕食まで...
第1部 OOO「笠盛」に割り当てられたブースは三方が壁で、小さなテーブルが1つと椅子が2脚用意されていました。陳列棚などは置かれていません。となると、「KASAMORI LACE」を飾り付けるのは壁しかありません。どのように飾れば見栄...
第1部 OOOいよいよ、初めて出展した「モーダモン」の初日です。いま思い返しても、その幕開けは 「凄かった!」 としか言いようがありません。 「これまで、自分たちのことを過小評価していたのではないか? 自分で自分を知らなかったので...
第1部 OOOその2。 悪いことには悪いことが重なるように、いいことにはいいことが重なります。私たちは間もなく、さらなる驚きに出会いました。 「これ、50着ちょうだい」 開場して間もなくのことでした。スッと入ってきた50歳前後の...
第1部 OOOそれが… 「来ないね」 「誰も来ませんね」 初日午前中の大騒動が一段落すると、何故か客足はバッタリと途切れました。お昼になっても、午後になっても、翌日になっても、文字通り、誰も来ないのです。ブース前の通路を行き交う人...
第1部 OOOたったそれだけのことでも、やり始めると勢いがつきます。パンフレット配りを続けるうちに、隣のホールで「プルミエール・ビジョン」が同時開催されていることを思い出しました。当初、私たちが目標に定めた展示会です。その会場にはJ...