その10 ビップ・プロダクツ
いよいよ、初めて出展した「モーダモン」の初日です。いま思い返しても、その幕開けは 「凄かった!」 としか言いようがありません。 「これまで、自分たちのことを過小評価していたのではないか? 自分で自分を知らなかったので...
第1部 OOOいよいよ、初めて出展した「モーダモン」の初日です。いま思い返しても、その幕開けは 「凄かった!」 としか言いようがありません。 「これまで、自分たちのことを過小評価していたのではないか? 自分で自分を知らなかったので...
第1部 OOOその2。 悪いことには悪いことが重なるように、いいことにはいいことが重なります。私たちは間もなく、さらなる驚きに出会いました。 「これ、50着ちょうだい」 開場して間もなくのことでした。スッと入ってきた50歳前後の...
第1部 OOOそれが… 「来ないね」 「誰も来ませんね」 初日午前中の大騒動が一段落すると、何故か客足はバッタリと途切れました。お昼になっても、午後になっても、翌日になっても、文字通り、誰も来ないのです。ブース前の通路を行き交う人...
第1部 OOOたったそれだけのことでも、やり始めると勢いがつきます。パンフレット配りを続けるうちに、隣のホールで「プルミエール・ビジョン」が同時開催されていることを思い出しました。当初、私たちが目標に定めた展示会です。その会場にはJ...
第1部 OOO後で話を聞くと、日本に戻る飛行機の中で私たちと気勢を上げながら、片倉君の頭脳の一部は高速回転していたそうです。すでに頭は翌年の「モーダモン」に向かっており、そのためにこれからやらねばならないことを見つけようと、惨敗に近...
第1部 OOO考えに考えた片倉君が行き着いたのは、 「世界という市場の反応をビビッドに知ることができたことではないか」 ということでした。 片倉君は2つの視点で、「笠盛」の展示品に向けられるバイヤーたちの反応を見ていたといいます...
第1部 OOOあれから1年間、私たちは必死でした。全社を挙げて魅力的な刺繍製品を模索したのです。それでも、翌年秋の「モーダモン」までに、 「これが『笠盛』だ」 と胸を張って展示出来るような製品はとうとう生み出せませんでした。しかし...
第1部 OOO2回目の「モーダモン」出展も、事業としてみれば、誇れるほどの成果は上げられないまま終わりました。 しかし、日本に戻ると、片倉君は闘い始めました。自分の頭に灯ったアイデアを形にする苦難の道に足を踏み入れたのです。 い...
第1部 OOO積み重なった開発の努力が少しずつ形になり始めました。しかし、自分たちが創り出そうとしている製品の姿が見え始めると、本来なら喜びを感じるはずなのに、どうしたことか私たちは、逆に不安に襲われるようになりました。 自分たち...
第1部 OOOこの年の「モーダモン」に持ち込んだのは、紐状のものがほとんどでした。ケミカル刺繍で、音符やサークルがつながった紐のような形に仕上げたのです。まだまだ工夫の余地はたくさんありました。ところが、この初期タイプが 「面白い!...