だから、社員全員が「PDCAサイクル」を身につけて日々実践すれば、笠盛は見違えるほど素晴らし会社になるはずだ、と私は考えました。何しろ、会社の中にはPlan、Doだけで放り出されているアイデアが山積みになっているのです。これにCheck、Actionを加えれば、新しい事業の芽が次々と吹き出すはずなのです。「PDCAサイクル」を繰り返すようになれば「笠盛」は超優良企業に育つはずです。
今回の責任者として、そこまでは考えました。実は、そこで壁にぶつかったのです。
先にも書きましたが、「PDCAサイクル」はほとんどの経営書に出て来る、仕事を成功に導く基本中の基本なのです。それなのに、そんな知識はすでにあるはずの中堅、古手の社員でも、私を含めて実践できていないのは何故だろう? という疑問にぶつかったのです。頭では理解しているはずなのに行動ができていない。だったら、みんなが「PDCAサイクル」を身につけて日々実践するようになるには、どうしたらいいんだろう?
困った時に頼りにするのは、昔は神様しかいなかったようですが、いまではGoogleという強い味方がいます。私は「PDCA ワークショップ」を検索語にして調べてみました。インターネットとはありがたいものです。すぐにいくつもの実践例がディスプレーに現れました。マシュマロにスパゲティの乾麺を挿してどれだけ高い構造物が作れるかを競う、模型飛行機を飛ばす……。その中で私は、「ペーパータワー」という手法を使おうと決めました。これが一番良さそうな手法だったから、というより、これが一番資材が少なくて済むからです。必要なのはコピー用紙だけ。中小企業である「笠盛」では、こんな所にも気を配らなければなりません。
「笠盛人の日」第3回の当日、まず私がPDCAサイクルについて「PDCAを身につける、の1」で述べたように簡単に説明し、いよいよペーパータワー作りに取りかかりました。全体を5班に分け、タワー作りを競ってもらいます。
まず、ルールを説明しました。各班にA4のコピー用紙を20枚ずつ配る。この20枚を使ってできるだけ高いタワーを作って下さい。2度挑戦してもらい、高さの合計で順位をつけます。ハサミやナイフ、ノリ、接着テープは使ってはいけません。
「えーっ」
という声が上がりました、なんでそんなことをしなくちゃいけないの、という抗議も含まれた声だったかも知れません。でも、ここでは無視して先に進みます。
まず6分間の時間を取ります。この間に各班でリーダーを決め、どうやって高いタワーを作るか計画を練って下さい。タワーも組み立てる際の各人の役割分担も決めた方がいいと思います。
さあ6分たちました。タワー作りを始めて下さい。持ち時間はきっちり5分。5分たったらタワーを支えてはいけません。手を離して下さい。
さて、これから各班のタワーの高さを測ります。手を離したら倒壊してしまったタワーは高さゼロとします。
はい、1回目の計測が終わりました。これから5分かけてそれぞれなぜ成功したのか、失敗した原因は何か。もっと高いタワーを作ることはできないかなどを各班で話し合って紙に記入して下さい。
これから2回目のタワー作りに取り組んでもわいます。時間は1回目と同じ5分。話し合ったことを活かしてできるだけ高くして下さい。ほかの班から学んだ手法を採り入れるのも工夫の1つですね。
こうして各班に2回ずつタワーを作ってもらいました。

1948年3月18日生まれ
好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分)
嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分)
得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分)
苦手:指相撲、妻(多分)
似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)
















