200年企業へ —笠盛人の日第26回 売上&利益、の1

こんにちは。取締役経理部長の笠原裕子です。
前回までに私たちは、サービスプロフィットチェーン(SPC)という企業経営の好循環モデルを学びました。それは

「ES(Employee Satisfaction=従業員満足度)」の向上=授業員定着率とスキルの向上
働き甲斐が上がり現場力が強まって他社よりいい製品が出来る

「CS(Customer Satisfaction=顧客満足度)」の向上=「笠盛」に対する信頼度が上がる⇒お客様が「笠盛」のファンになる

業績の向上⇒経営にゆとりが生まれ働き甲斐をさらに高める仕組みができる
社員教育制度を充実する
福利厚生など働きやすさの向上

「ES」がさらに向上する

という循環でした。簡単にいえばESの向上がCSの向上につながり、それが売上増を招いて企業としての利益が増えるために給与を上げるゆとりが出来るなどでESが更に向上し、それがCS、売上をさらに押し上げて、再びESが高まる……、という流れが出来るということです。

そこで今回は、この一連の流れの中にある売上と利益に注目することにしました。理解を深めるために、「粗利益(あらりえき)」、「損益分岐点」、「人時生産性(じんじせいさんせい)」なども学びます。聞き慣れない言葉もあるかもしれません。できるだけ分かり易く解説します。がんばりましょう。

まず売上です。企業は製品やサービスをお客様に提供して対価を頂きます。売上とはこうした企業としての活動で得られる収入の総額です。

この売上から、「笠盛」でいえば刺繍糸などの資材、人件費などの製造原価を差し引いたものを「粗利益」といいます。企業としての利益というより、販売している商品の利益と考えればわかりやすくなると思います。

企業としての利益は、この「粗利益」から家賃、水道光熱費、リース料、減価償却費など「販売管理費」「一般管理費」を差し引いたものです。企業として活動するには事務所や工場が必要で、ミシンなどの生産設備も欠かせません。それらの維持、管理にかかる費用を差し引いて残ったものが企業としての利益になるのです。

やっと「利益」にたどり着きました。次はこの利益の使い方です。
すべて勝手に使えるかというとそうではありません。まずこの中から、社会で活動する企業の義務として税金を納めなければなりません。経営判断で使い道を決めることができるのはその残りということになります。
ミシンなどの生産設備を更新しなければならない時期に来ていれば設備投資をします。
エアコンが古くなっていたら新しくする必要があります。パソコンも定期的に入れ換えなければなりません。こうして事務所、工場が快適に、能率的に動くようにします。

その上でまだゆとりがあれば賃金を上げることが出来ます。私たちの暮らしに直結する賃金アップまでには、これだけの過程が必要なのです。また「人財」というように人は企業の宝ですから、研修に派遣するなど人への投資も欠かせません。

利益をこのように分配し、それでもまだ残りがあったら内部留保に回します。内部留保は家計でいえば貯金にあたります。何かの原因で業績が落ち込んだり、急にお金が必要になったりすることもあり得ますから、それに備えるのです。

ABOUT US
笠原 康利
1948年3月18日生まれ 好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分) 嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分) 得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分) 苦手:指相撲、妻(多分) 似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)