200年企業へ —笠盛人の日第26回 売上&利益、の3

ここからはいつものようにワークショップです。今回の勉強会のテーマが「売上&利益」なので、班対抗でお金を稼ぐゲームをしてもらいました。

このゲームは、中小企業大学校で私が体験したものを真似たのですが、実はあまり上手くいきませんでした。ルールがやや複雑になりすぎたためか混乱が起き、混乱を納めようと途中でルールを変更したため、とうとう訳が分からなくなりました。
ただ、失敗は成功のもと、といいます。今回は私たちの失敗例を皆様にご紹介して何かの参考になれば、と考えました。同じようなゲームをしてみようという方々は、私たちの失敗例をもとにしてルールに工夫を加えていただきたいと思います。

私たちが用意したゲームのルールを説明します。

・各班は「ミシン」「人」「糸」を1つずつ、それに「お金」を2つ持つ。
・1ターンにできることは3つ。

  • 「人」が「糸」「ミシン」を使って「製品」を作る。
  • 「製品」を「人」が売る。
  • 「人」が「ミシン」「糸」を買う。

・「人」は1つのターンに1つの仕事しかできない。つまり、「ミシン」「糸」が2つずつあっても、「人」が1人なら「製品」は1つしか作ることができない。「製品」を作っても、売りに行く「人」がいなければ売ることが出来ない。
だから、手持ちの「人」が増えれば、1ターンでできることが増える。
しかし、「糸」の購入だけはお金があれば「人」にゆとりがなくても買える。

・1つの「ミシン」と1つの「糸」を、1人の「人」が使うことで「製品」が1つ出来る。「製品」を作ると「糸」はなくなる。

・出来た「製品」は次のターンから販売出来る。ただし、作業していない「人」がいる場合は、出来た「製品」を同じターンで売ることが出来る。

・購入した「糸」は、次のターンまで使えない。「製品」を販売して得た「お金」も、次のターンまで使えない。

・「糸」と「お金」がなくなった場合は借金をすることになる。借金できるのは「お金」×2枚まで。ゲームの最後に利子も含めて「お金」×4枚を回収する。

・「製品」の種類は、刺繍、プリント、袋詰めの3種類。それぞれの価格は「お金」1枚とする。「笠盛」ではプリント、袋詰めは出来ないので外注に出すことになる。外注費用は「お金」1枚。
だから客からもらえる代金は、刺繍だけの場合は「お金」1枚。
刺繍+プリントなら、刺繍で1枚+プリントで1枚+外注費で1枚=3枚。
刺繍+プリント+袋詰めなら、刺繍1枚+プリント1枚+袋詰め1枚+外注費×2、それに複雑な仕事を引き受けたことで「笠盛」が1枚もらう=6枚

以上のルールで10ターンまで進み、最後に「お金」を最も多く持っていた班が勝つというゲームです。「笠盛」の事業内容を考えて作ったゲームルールですが、こう並べてみると確かに複雑で分かりにくいですね。混乱したのも仕方がないのかもしれません。

2回目のワークショップでは、人時生産性を意識するように促しました。「人」が動いていないと「製品」の生産、販売は出来ず、人時生産性は下がってしまいます。それぞれのターンで何もしない「人」がいては利益率が下がってしまいます。「人」はそれぞれのターンで、

・「製品」を作る
・「製品」を売りに行く
・「ミシン」「人」を購入する

のどれかの作業をするようにしてもらったのです。

そして新たなルールも加えました。「製品」が刺繍中・プリント中・袋詰め中のどの段階にあっても、「お金」「糸」がなくなったら借金をしてもらうようにしたのです。今回は借金を2回まで出来るようにしました。「お金」を最大4枚まで借りることが出来ます。もちろん、4枚借りた場合の返済は8枚です。

こう並べてみると、出題した私ですら迷ってしまうほどややこしいルールになっています。こんなことをさせてしまって、皆さん、ごめんなさい!
ただ、現実の企業経営とは、要因がもっと多くて込み入っており、その中から最適解を見つけ出す作業です。その一端を知ってほしかったのです、というのは言い訳に聞こえますか?

ABOUT US
笠原 康利
1948年3月18日生まれ 好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分) 嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分) 得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分) 苦手:指相撲、妻(多分) 似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)