私たちの受け止めは、決して勝手な思い込みだけではなかったと思います。ライフスタイル展の開会中、「笠盛」のブースは、文字通り商談の山でした。ライフスタイル展の「アトリウム」ブランドを獲得した「000」に、バイヤーたちが次々と押しかけたのです。後にも先にも、あんなに嬉しい悲鳴を上げたことはありません。
ライフスタイル展が終わったあとも、「スフィア」は売れ続けました。秋には新宿伊勢丹の売り場にも並び、1本1万5000円前後という、決して安くはない価格にもかかわらず、一日40本、50本と飛ぶように売れました。私たちの工場が生産に継ぐ生産に追われたことはいうまでもありません。
つまらない話かも知れませんが、ライフスタイル展でブレークするまで、「000」のアクセサリーを入れる箱は社内で内製していました。専門業者にケースを作ってもらうほどには数が出なかったからです。
しかし、ライフスタイル展のあとは、とてもそれでは間に合わなくなりました。いまお届けしている「000」のケースは、すべて専門の箱屋さんに作ってもらっています。初期のお客様には申し訳ありませんが、ケースの見栄えはずっと良くなりました。
それに、問題だった歩留まり率も、いまではすいぶん向上しています。その日の湿度、気温などがどんないたずらをしているのかを少しずつ解き明かし、それに合わせたプログラミングを工夫していったのです。当初の50%が55%に、65%にと、少しずつ改良を重ね、いまでは90%にまで向上しました。当初は生産が間に合わず、店頭ですぐにお渡し出来ずに、注文していただいてお届けまでにしばらくお待ちいただくこともありましたが、もうほとんど大丈夫になりました。安心してお買い上げください。
2007年に、
「とりあえず」
とパリの「モーダモン」に挑戦してから6年。まるで弥次喜多道中のようなすったもんだを繰り返してきた私たちですが、やっとお客様に喜んでいただけるアクセサリー、「笠盛」の経営を支える大きな柱の一本になる商品を生み出すことができたのです。
「諦めずに経営を続けてきて良かった」
いま私は、心からそう思っています。

1948年3月18日生まれ
好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分)
嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分)
得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分)
苦手:指相撲、妻(多分)
似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)
















コメントを残す