笠盛人の日第11回—継続、の2

勉強会の狙いははっきりしていても、運営に責任を持つ私たちが毎回困るのは、勉強会の進め方です。あれこれ考えて、メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手の曼荼羅シートを活用しようと思いつきました。大谷選手の曼荼羅については「笠盛人の日第2回 トヨタ生産方式」で櫻井社長が説明していますが、これを社員全員で使ってみようと思ったのです。

曼荼羅に取り組む前に、まず「継続」ということをみんなに考えてもらいました。「継続」とは

・前から行っていることをそのまま続けること。また、そのまま続くこと。
・以前からのことを受け継ぐこと。

と説明し、全員に

自分で「継続」できたこと&できていること、をできるだけ多く挙げて下さい、という質問を投げかけました。戻ってきた答の一部は次の通りです。

・部屋の片付け
・靴そろえ
・早起き
・嫌いなものを食べる
・ダイエット
・トイレ掃除
・あいさつ
・花の水あげ
・毎日日記を書く
・お弁当作り
・読書
・お風呂に入る
・歯をみがく

それ済むと、質問2です。自分で「継続」できなかったこと、を出来るかぎり多く挙げて下さい。

・ウォーキング
・日記をつける
・早寝早起き
・休肝日
・貯金
・読書
・禁酒禁煙

などの答がありました。

そして継続できた理由、継続できなかった理由を書いてもらいました。

「継続」できたことはいいとして、できなかった理由を見ると、

・飽きた
・面倒くさい
・甘え
・意志が弱い

などが目立っていました。

概観すると、継続できなかったのは何らかの努力が必要なことが多かったのですが、いってみれば、なかなか効果が見えてこないこともあって、いまは辛いがそれを乗り越えれば目標に到達できるという強い気持ちが持てない、あるいは途中でくじけてしまったからだといえそうです。人間はできるだけ楽をしたいと思いがちな生き物ですから、ある程度仕方ないともいえます。

しかし、仕事は楽しい事ばかりではありません。時には、辛くて逃げ出したくなる場面に遭遇することもあります。それでも「継続」しなければ成果が生み出せないとすれば、「笠盛」の仕事の質を上げて行くにはどうすれば良いのでしょうか?

私は

・始める前に、諦めない理由を持つ、決める

ことだと思います。諦めればなりたい自分、なりたい笠盛人になれません。そもそも、最初からスムーズに行くことの方が少ないのですから、始める前に「諦めない理由を持つ」ことが必要なのだと思います。

ここまで話して、いよいよ今回のメインである大谷曼荼羅に進みました。

皆さんは大谷翔平選手の目標達成シートを目にされたことがあるでしょうか? まだの方はこちらをご覧下さい。

https://www.kaonavi.jp/dictionary/otanishohei_mokuhyosetteisheet/

このシートの真ん中には「ドラ1 8球団」とあります。プロ野球の8球団からドラフトで1位指名される。これが高校1年だった大谷選手が目指したことです。

その周りの8つの枠には、それを実現するために、大谷選手が必要だと思った8項目が書き込まれています。

第2回と重複しますが、大谷選手が書き込んだ8項目を見てみます。

・体作り
・人間性
・メンタル
・コントロール
・キレ
・スピード160km
・変化球
・運

です。

そして曼荼羅では、この8項目のそれぞれを真ん中にした枠が作られます。例えば「運」では、

・あいさつ
・道具を大切に使う
・プラス思考
・ゴミ拾い
・応援される人間になる
・部屋そうじ
・審判さんへの態度
・本を読む

大谷選手が言う「運」とは、棚から落ちてくるぼた餅を待つのではなく、周りへの感謝を忘れず、それを行動で表し、さらに読書で自分を磨くという積極的なものであることが分かります。大谷選手が多くのファンを持ち、チーム内でもアイドルに近い存在になった基礎がこのあたりにあるのですね。

大谷曼荼羅を説明した後、全員に「気づいたこと」「気になったこと」「感心したこと」などを挙げてもらいました。いくつかを拾ってみると

・「頭は冷静に、心は熱く」が1番目にとまった(「メンタル」のところにあります)
・具体的に出来る事と、運という自分の力ではどうにもならない事を引き寄せようとするところ
・気持ちの持ち方、分析力、心と体のバランスがすごい
・技術的な事以外のメンタル、人間性、運の重要性お高1できちんと理解していたことがすごい

私から見ると、この曼荼羅シートのすごさは諦めない理由が明記されているところだと思います。実現したい夢がど真ん中にあり、それを実現するために必要な64項目が書き込まれている。恐らく、この64項目に大谷選手は取り組み続けたのでしょう。夢を諦めないためです。高1の大谷選手がどれほどの意欲で野球に取り組み続けたがこのシートから明瞭に読み取れるのです。

それに、私たちが「笠盛人の日」で取り上げたテーマと同じものが64項目に含まれていたことも嬉しくなりました。「人間性」のシートには「感性」(これは0から1に通じます)、「思いやり」「感謝」(社会性)、「信頼される人間」(主体性)、そしてそのものズバリの「継続力」もあります。「運」のシートの「プラス思考」もそのものズバリですし、「応援される人間になる」(主体性)、「本を読む」(勉強好き)という具合です。

大谷選手の活躍ぶりを見ていると、

「私たちのテーマの選びからは間違っていなかったのだ」

と心強くなりました。

ABOUT US
笠原 康利
1948年3月18日生まれ 好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分) 嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分) 得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分) 苦手:指相撲、妻(多分) 似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)