パリの「モーダモン」で評価が高まりつつあった刺繍のアクセサリーと、超モダンともいえる全く新しいデザインのクッション。私たちが
「これが『000』です!」
と銘打って出品した商品群はインテリア・ライフスタイル展で、出した私たちが驚いてしまうほどの話題を呼びました。そして、思っていた以上に商談が進んだのでした。
もちろん、刺繍で作ったアクセサリーはすでにパリでの実績もあり、ある程度の自信はありました。ところが、引き合いが多かったのはクッションの方だったのです。確かに、「笠盛」の技術力、デザイン力を注ぎ込んだものではありましたが、予想以上の反響に、
「さすがに、コンサルタントのアドバイスだ。素直に聞いていて良かった」
と喜びました。
自信を持った私たちは翌2011年も、さらにデザインを洗練させたアクセサリーとクッションをひっさげてインテリア・ライフスタイル展に乗り込みました。初めて挑んだ前年ですらあれだけの反響があったのです。
「去年以上に売れるはずだ」
と私たちが意気込んでいたのはいうまでもありません。
目論見通り、刺繍のアクセサリーは順調に売り上げを伸ばしました。ところが、1年目よりずっと高級感が増したと自負していたクッションがさっぱりなのです。バイヤーたちの反応は鈍く、売り上げはむしろ前年より下がってしまいました。計算が大きく狂ったのです。
「おかしいな。去年は上々の売れ行きだったのに、今年の新しいデザインが飛びすぎて世の好みに合わなかったのかな?」
ライフスタイル展が終わって開いた社内会議での、それが結論でした。
2012年のライフスタイル展を迎えました。デザイン数を増やした刺繍のアクセサリーは相変わらず順調に売り上げを伸ばしました。ところが、前年を反省して、好評だった二2010年モデルにデザインを近づけたクッションが売れません。相変わらず不振で、売り上げは前年すら割り込んでしまいました。
困った、というより困惑しました。最初の年にあれだけ評判が良かったクッションです。それがどうして2年目から突然売れなくなったのか? さっぱり原因が分かりません。
それに、クッションは「000」の二本柱の一本です。コンサルタントによると、ブランドを確立するには絶対に必要な二本目の柱です。販売不振を原因不明のまま放置しておいては、「笠盛」全員の願いを込めて立ち上げた「000」ブランドの先行きに赤信号が灯ってしまいます。
「クッションの、何が悪いのだろう?」
私たちは、自分たちでできる範囲で分析を試みました。
写真はインテリアライフスタイル展

1948年3月18日生まれ
好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分)
嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分)
得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分)
苦手:指相撲、妻(多分)
似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)

















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