200年企業へ —笠盛人の日第20回 勉強好き(2回目)、の4

2回目のワークショップには、また違ったゲームを用意しました。私たちは「深掘り選手権」と名付けました。

私が思うに、好奇心には3つの種類があります。

1、拡散的好奇心=あらゆる方向に向かって発生する、知りたいという欲求
2、知的好奇心=知識と理解を深めたいという欲求
3、共感的好奇心=他の人の考えや感情を知りたいという欲求

です。この3つの好奇心を刺激するのがこのゲームの狙いです。

 

まず、こんなシートを各班に配りました。

 

持って来たもの___________

1、なぜ________なのか? ▢ 1、____________________

 

2、なぜ________なのか? ▢ 2、____________________

 

3、なぜ________なのか? ▢ 3、____________________

 

4、なぜ________なのか? ▢ 4、____________________

 

5、なぜ________なのか? ▢ 5、____________________

 

ゲームは、まず「拡散的好奇心」から始まります。みんなに部屋から出てもらい、班ごとに「関心を惹いたもの」「何だか面白そうなもの」を見つけ、それを持って部屋に戻ってもらいます。事務所も工場も駐車場も見慣れたものばかりです。そこにあるものもすっかり馴染んだものばかりでしょう。その慣れ親しんだ風景を違って目で見て「好奇心」を揺り動かしたものを選んでもらうわけです。そして、それを「持って来たもの」のところに記入します。

次は「なぜ」のところに記入してもらいます。

例えばボールペンを持ってきたとしましょう。そうすると、「なぜ」のところには、例えば

1、なぜ 色々な種類がある のか?

2、なぜ ノック式が多い のか?

3、なぜ 生まれた のか?

4、どれくらい持つ のか?

5、誰が発明した のか?

などが入ります。シートに最初から書かれている言葉の一部を消してもかまいません。持って来たものについての質問になっていればいいのです。

ここで席替えタイムをとり、班ごとに移動します。つまり、総ての班が他の班が記入したシートの前に座ることになります。そして、5つの質問に答を記入するのです。調べるのに何を使ってもかまいません。人に聞いても大丈夫です。とにかく、この空欄に何かを書き込む。

恐らく、インターネットで調べるというのが普通だと思い、私の検索の仕方をみんなに伝えました。
基本は「調べたいもの+調べたいこと」です。

ボールペンを例にとれば、

ボールペン 歴史
ボールペン 発明した人
ボールペン 種類
ボールペン とは
ボールペン 特徴3つ
ボールペン メーカー 国産
ボールペン インク 種類

などとなります。
そして、私が考えた「ボールペン」についての答えもみんなに見てもらいました。

1、ボールペンには油性・水性、ゲルインク・エマルジョンインク・消せるインクの5つの種類がある。公文書などの重要書類を書くのか、自分の勉強用のノートに書くのか、用途に合わせてインクや色素を種類を選んで使用することが大切!
2、便利だから!
3、どこでも書けて、インク漏れしにくいから。
4、50年持つと言われています。太陽光に弱いので注意
5、最初のボールペンは、1884年にアメリカで発明されました。しかし、当時のものはインクもれがひどく、一般的に普及することはありませんでした。現在のボールペンの原理を発明したのはハンガリー人のラデォスラオ・ピロさん。1943年のことでした。

そして、5つの「なぜ」という質問に対して、自分たちの「知りたい度数」を▢の中に書き込みます。一番知りたいものは「5」、次に知りたいものが「4」という度数になります。

さて、ここまで読んでいただいて、私の狙いをご理解いただけたでしょうか? そうです、この作業は「知的好奇心」ということになります。1つのものをより深く、より詳細に知る作業なのです。

それが終わったら、みんな元の席に戻ってもらいます。目の前には、他の班が答を書き込んだシートがあります。これから、その答を採点してもらいます。空欄になっていれば✖️です。答が納得できれば〇にして下さい。そして、○がついた度数を合計したものが、解答を記入した班の得点になります。
採点をしながら、みんなは他の人がどう考えたか、何を調べたかを知ることになります。つまり「共感的好奇心」が働くことになります。

さて、私が例示したボールペンについての答はいったい何点もらえたか?

1、3,4,5は○をもらえました。しかし2は✖️です。そうですね、便利だから、でくくってしまえば、世にあるもののほとんどが入ってしまうわけで、ノック式ボールペンの特徴は表せませんね。

というわけで、この答は11点という結果になりました。

ABOUT US
笠原 康利
1948年3月18日生まれ 好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分) 嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分) 得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分) 苦手:指相撲、妻(多分) 似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)