「笠盛」の履歴書 — その28 順風満帆

 何とか黒字化を果たせて一息ついたとき、思いもしなかった追い風が吹きました。それも、地元にちなんでいうならば、赤城おろしにも似た強い風だったのです。

 四色に塗り分けられた傘のマークをご記憶でしょうか? アーノルド・パーマー(AP)のブランド刺繍です。靴下、ポロシャツから子ども向けのサンダルまで、一時は世の中を埋め尽くしました。

 APブランドは日本で初めてのトータルファミリーブランドとして、1970年代からレナウンが展開しました。それまでは男性向け、女性向け、大人用、子ども用などと客層を絞り込んだブランドはありましたが、老若男女、すべての層を対象にしたブランドはAPが最初でした。それが一気に人気を集めたのです。

 仕事が急増しました。縫っても縫っても仕事があります。助かったのは、受注が回復し始めて資金繰りが何とかなるようになったとき、不況がまだ続いているにもかかわらず、刺繍ミシンを増やしていたことです。そのおかげで、いくらでも仕事を引き受けることができました。

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笠原 康利
1948年3月18日生まれ 好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分) 嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分) 得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分) 苦手:指相撲、妻(多分) 似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)