こんにちは。取締役経理部長の笠原裕子です。今回のテーマは「0から1」です。

0から1。普通に考えれば無から有を生み出す、ということになるのでしょうか。しかし、何にもないところから何か役に立つものを造り上げるってどういうことなのだろう? それもはっきりしないのに、社員研修でいったい何をやったらいいのだろう? 分かるようで分からないテーマです。
実は、7回目のテーマを「0から1」に決めた幹部会の日、私は別に仕事があって欠席していました。それなのに、突然会長で父である笠原康利から
「これは君がやってくれ」
と突然命じられたのです。私がどれほど戸惑ったか、容易に想像していただけるのではないでしょうか。
困ったときのネット頼り、というのは現代の常識になりつつあります。前回までの担当者もネットにヒントを見いだしたようで、私もGoogleに「0から1」「新しい取り組み」などと入れて検索し、仕事に関係がありそうなものを探してみました。
しかし、ネットも万能ではないことを思い知らされました。出てくるのはほとんどが「起業」に関するものなのです。なるほど、仕事で「0から1」といえば起業ですよね。しかし、「笠盛」はすでに創業140年の会社です。社員のみなさんに
「自分で事業を立ち上げて『笠盛』を去りなさい」
とでもいうのでない限り、起業は関係ありません。ネットから見放されて、私は自分だけで第7回の中身を考えなければならなくなりました。「笠盛」における「0から1」とは何なのか?
考えた末に行き着いたのが
・新しいことにチャレンジする
・自分で考えて選択する
の2点です。
チャレンジすることの大切さは、これまでの「笠盛人の日」でも何度も取り上げられました。しかし、新しく何かを作り出すこともチャレンジです。挑戦することの重要性は何度繰り返しても多すぎることはありません。「0から1」という観点からもう一度挑んでみようと思いました。
しかし、「笠盛人の日」は3時間ほどかける勉強会です。テーマが1つだけでは時間が余るのではないか? と考えて2つ目のテーマを加えました。仕事で何かの問題にぶつかったとき、自分でギリギリ考えて進む道を選び取るのも、0から1を産み出すことではないか、と思い当たったからです。ひょっとしたら、「0から1」というテーマからは少しそれているかも知れませんが、仕事で選択を迫られるのは毎日の事です。この際、そこまで対象を広げてもいいだろう、と私は考えました。
そして、「選択」についてのいい言葉がないかをネットで探しました。これ、というのは見当たりませんでしたが、いくつかの言葉を切り貼りして私が造り上げたのが
「自分で選んだものは全て最良最善の道 躓いても、立ち止まり続けなければ良い」
です。自分を信じることの大切さ、信じる自分が間違っていしまって躓いてもめげてはいけない。自分を信じて先に進めば、躓きもやがて大きな成功につながる、というメッセージを込めたつもりです。
これで準備が整ったつもりでしたが、そうは問屋が卸してはくれませんでした。さて、これをワークショップに落とし込むにはどうしたらいいだろう? みんなに何をやってもらったら私のメッセージが浸透するのだろう?
私は再び考え込みました。
ワークショップでは、テーマを身近なものに置き換えなければなりません。チャレンジ、選択、という抽象的な事柄では、みんな何を話し合ったらいいのかがよく分からないからです。
そこで、この2つを身近にするため
5年後、売上を倍に増やす設計作り
をお題として出すことにしました。「笠盛」は5年間で売上を2倍にすることを目指しています。今回は皆さんに社長になったつもりで、どうやったら売上を2倍に増やせるかを考えてもらおうというのです。
5年後に売上5億円にするのは大きなチャレンジです。いまは「笠盛」に存在しないものを新しく産み出していかなければ目標達成は難しいでしょう。それに、目標達成に最大の責任を持つ社長になったつもりの皆さんが考えるのですから、それこそ自分で考え、様々な選択肢の中から一番相応しいと思えるものを選び取っていかねばならない。今回のテーマを身近に感じてもらうには、このお題が最も相応しいと思いました。何しろ、「笠盛」の売上が2倍になれば会社の利益が増え、みんなの給料も上がるはずです。これほど身近なお題はないと思います。

1948年3月18日生まれ
好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分)
嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分)
得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分)
苦手:指相撲、妻(多分)
似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)
















