200年企業へ —笠盛人の日第31回 商品開発コンペ<分析編>、の4

SWOT分析を済ませ、新しい商品、サービスの中身が決まったら、次は「4P分析」に進まなければなりません。
「4P分析」は次回の勉強会のテーマなのですが、時間が余ったので私が少し説明しておきます。次回に向けての予習と考えて下さい。

実は私、東京の中小企業大学でマーケティング講座を受講した時に学んだことがあります。「4P分析」とは、マーケティング戦略、ブランドコンセプトを消費者に届ける際に使うフレームワークのひとつです。というと何だかずいぶんややこしく聞こえますが、お客様が求めているものをお届けするために何をしたらいいのかを考え、戦略を組み立てるための手法です。1960年にエドモンド・ジェローム・マッカーシーというアメリカのマーケティング学者が提唱しました。

4Pとは

Product(商品・サービス・体験)=何を買ってもらうのか
Price(価格)=いくらで買ってもらうのか
Place(流通・販売)=どこで買ってもらうのか
Promotion(宣伝)=どうやって知ってもらうのか

の頭文字を組み合わせたものです。こう書けば、初めて「4P分析」という言葉に出会った人も理解できるのではないでしょうか。どんなに素晴らしい商品やサービスを生み出したとしても、この4つのPを考えなければお客様にお届けすることはできません。

具体的に考えましょう。以下は、ネットで探し出した4P分析の例です。

例えば街の電気屋さんの「4P分析」はこうなります。

Product 電球、取り付け工事、出張サービス、駆け付けサービス、24時間対応、無料見積もり、豊富な商品量、定期点検、Wi-Fi設定サービス、買い物代行
Price 電球1個300円、取り付け工事無料、出張サービス5000円、駆け付けサービス1万円、Wi-Fi設定無料
Place 自社から半径1.5㎞、地方、都内から離れている
Promotion 新聞広告、折り込みチラシ、ポスト投函、口コミ、LINE、DM

スターバックスならこんな具合です。

Product コーヒー、フラペチーノ、季節商品、自分好みにカスタマイズ、全席禁煙、居心地のいいインテリア、余裕のある席配置、コーヒーの香り、フレンドリーな接客
Price コーヒー300円〜500円、フラペチーノ500円〜700円、ワンモアコーヒー100円〜150円
Place 直営店のみにすることで世界観を保つ、大都市に出店(開始当初)、通りに面した立地に出店(開始当初)
Promotion 宣伝広告はしない、店頭、SNS、アプリ、口コミ

これでご理解いただけたと思います。
そこで、ひとつクイズを出します。次のような4P分析をしたのは、何という商品でしょうか?

Product 自分へのご褒美などちょっとした贅沢
競合他社が比較的同価格帯で勝負している中、高級化で差別
乳牛1頭ごとの体調に合わせた飼料の調製や、牧草が育つ土作りなどの徹底した生産環境
Price ▇▇:295円
スーパーカップ:140円
スーパ-カップsweet’s:220円
牧場しぼり:140円
爽:140円
MOW:140円
Place スーパーやコンビニで販売
全国どこでも入手可
Promotion 開封時のクレーターの形状
TwitterやInstagramなどのSNSでハッシュタグを利用(▇▇ハート)

さて、分かりましたか?

これから次回に向けて、各班頃にそれぞれの4P戦術を考えてもらいます。ポイントは次の通りです。

・Product:何を作るのか? ターゲットユーザーは何が欲しいのか? 自社が作れて他の会社やグループが作れないものは何か?
・Price:どのような値段で売るのか? 市場でのポジショニングは? 利益はどれくらい残るのか?
・Place:どういった販路で売るのか? 既存の販売網? 新規販売網? リアル? ネット? どんな店の、どこの棚をとる(置いてもらう)のか?
・Promotion:どのような販売方法で売るのか? ターゲットにどのように知ってもらうのか? ツールは?

さあ皆さん、次回までにじっくり考えてきて下さい。

そうそう、先に出したく右図の答えは「ハーゲンダッツ」でした。正解できましたか?

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笠原 康利
1948年3月18日生まれ 好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分) 嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分) 得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分) 苦手:指相撲、妻(多分) 似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)