では、勉強会をどう進めるか。
テレビのドキュメンタリーを見たり、ネットで「プラス発想」を検索語にしたりして構想を練りました。あれこれ考えて、3つに絞りました。
・偉人から学ぶ
・自分をもっと知る→やる気スイッチを知る
・リフレーミング
です。
それぞれ説明しましょう。
偉人として取り上げたのは、まず野球の松井秀喜さんです。甲子園の舞台で5打席連続して敬遠されたあの松井さんです。その後巨人に入り、野球の本場アメリカに渡ってニューヨーク・ヤンキースで大活躍したことは皆さんもご存知でしょう。
私はたまたま、ネットで「Climbers 2020」というイベントに出会いました。様々な業界で実績を残した人達が語りかけるもので、その中に松井さんが出て来たのです。松井さんはあの5連続敬遠を、次のように振り返っていました。
「あの甲子園の大きな舞台で5回敬遠されたって、たぶん、後にも先にも恐らくないと思うんですけど、そういうバッターであるということを、そのあと自分自身にこのあと証明しなくちゃいけない。(中略)ジャイアンツに入った時に『かれがあの甲子園で5回敬遠されたバッターなんだ』ということを、やっぱり実績で示さなくちゃならないっていうことは、心の中でどっかにあったと思うんですよね。常に考えているわけじゃないですけど、それはやっぱり心の中にあった。そういう意味では、あの大きな出来事は非常にエネルギーになりました」
高校時代、松井さんは驚異的な打撃で注目される存在でした。だから、打席に立てば
「打ってチームに貢献したい」
と強く思っていたはずです。それがバットを振らせてもらえない。しかもチームは負けてしまう。普通なら腐ってしまって、
「何で俺に打たせないんだよ!」
という嫌な思い出、マイナスの思いとして残るのではないでしょうか。それを松井さんはエネルギーに変えてプロの世界で実績を残す。マイナス思考を持ち続けていたら、あんな活躍ができたでしょうか?
みごとなプラス思考です。
カナダの精神科医、エリック・バーンの言葉に
「過去は変えられない。しかし、未来は変えることができる」
という名言があります。それを体現した経営者としてスティーブ・ジョブズを採り上げました。ジョブズは自分が創業したアップルを一度は放逐されたものの、復帰したあとはiMac、iPod、iPhoneなど画期的な製品を次々と生み出し、低迷していたアップルを成長軌道に乗せただけでなく、IT業界の雄にまで育て上げた偉人です。
ジョブズはこんなことをいっています。
「点と点は、先を見ながらでは繋げない。過去を振り返ることで繋げるものだ。だから、その点と点が将来繋がると信じなければならない。自分の勇気でも、運命でも、人生でも、カルマでも、何かを信じなければならない。この方法は私の人生を変えてくれた」
過去を振り返ることで点と点をつなぐ。それは自分の過去を振り返り、自分をもっと知ることで未来を築くことだと思います。そして、信じていれば点と点がやがて繋がる日が来ると思えれば、やる気にスイッチが入ります。
ここまで説明して、1回目のグループワークに移りました。全員に
・一番努力した事&がんばった事は何ですか? 大きな失敗やつらかった事も。
・がんばれた/乗り越えられた理由は何ですか?
という質問を書いた紙を配って、それぞれの答を記入してもらったのです。
松井さんの話は、過去に起きた事をどう前向きにとらえ直してエネルギーに変えるか、がテーマでした。ジョブズの話は、過去を振り返ることでしか未来は築けないということです。だから、みんなにそれぞれの過去を思い起こしてもらおうという狙いでした。
その時記入してもらった紙は、各自で保管していただいています。過去の頑張りによる成功体験を思い出し、もしその成功体験がなかったら、今はどうなっていただろう? と自分が記入した紙を見ながら考える時間を毎日3分とって欲しい、と伝えて、次のステップに進みました。

1948年3月18日生まれ
好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分)
嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分)
得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分)
苦手:指相撲、妻(多分)
似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)
















