売上を毎年15%増やせば5年間で2倍になります。前期の売上が2億6800万円でしたから、これを5年間で5億円にするには何をしたらよいのか。
5年後に売上5億円にするには、3年後には何をしていなければならないか、2年後、1年後には何をしていればよいのか、そのために今から何を始めるのが最適解なのか。自分で考えることが出来る範囲で、社長になって「笠盛」を動かすつもりでアイデアを出して欲しい、とお願いしました。
同時に、ワークショップの運営の仕方にも手を加えました。
これまでは全体を5つの班に分け、班対抗で競いあってもらったり、各班の中で話し合ってその成果を発表してもらったり、という進め方でした。
しかし今回は、「笠盛」の経営計画を作るという大きなテーマです。これまでの進め方は何となく相応しくないと思えたのです。みんなの知恵を出し合って「笠盛」の経営計画を作るには、一人一人が、他の全員がどんなアイデアを持っているかを知った方がいいと考えました。そのためには、班をやめて全員で意見交換するという手法もありますが、それだと発言が一部の人に限られてしまう恐れがあります。
「私もあの人の意見と似ているから、私は発言しなくてもいいや」
とか、
「あの頭のいい人が言っているから、それでいいだろう」
などと考えて発言しない人が出る恐れがあります。そうなっては困ります。三人寄れば文殊の知恵、といいます。みんなが知恵を出し合ってこそ素晴らしいアイデアが生まれるのですし、自分も計画作りに加わったから計画が実行段階に入ったとき、真剣に取り組むということもあります。だから、全員に発言してもらい、全員に計画作りに参画してもらわねばなりません。
班に分かれて意見を出し合うのは井戸端会議にも似て、みんなの口が軽くなります。だから、班に分けての作業はそのまま残しました。変えたのはその先です。
まず全員に、お題実現のために最も重要なこと、明日から実践できること、をポストイットに書いてもらいました。その上で、各班内で、なぜこれが最も重要なのかを各人に説明してもらい、似たものがあればポストイットを近くに、違ったものは遠くに貼りました。全員の説明が終わると、その中で自分が一番いいと思ったものを、各人にポストイットに書いてもらいます。
ここまでは従来のワークショップとそれほど違いはありません。違うのはこれからで、1回目のワークショップが終わると、班を組み替えたのです。この回は5人の班が5つできたので、各班のリーダーはその班に残り、4人は他の班に行くことにしました。
新しいメンバーでできた班で、リーダーは1回目に出た最も重要なこと、を新しいメンバーに説明します。他の班に移った人は、1回目のワークショップの最後に、最もいいと思った意見を書いたポストイットを新しい班に持って行き、説明しながら台紙に貼ります。そして、2回目のワークショップの最後に、そこで出た意見で一番いいと思ったものを、ポストイットに書きます。
まだ終わりません。もう一度班を組み直すのです。やはりリーダーは自分の班に残り、他の4人が新しい班に移動します。そして2回目と同じ作業をします。
少しややこしかったかも知れません。ただ、これで全員が、他の人達の考えのほとんどに触れることができることはおわかりいただけると思います。
1人だけで考えたアイデアはともすれば視野狭窄になりがちです。自分のアイデアを持ち、他の人の考えを知って一部修正したり、自分のアイデアと組み合わせてより進んだアイデアに生まれ変わらせたりすることで本当に優れたアイデアが誕生するのではないでしょうか。
それが私の狙いでした。
そして4回目のワークショップでは全員が集まり、自分が1番よかったと思うアイデアをそれぞれ発表し、それを実現するには何をしたらよいかを話してもらいました。

1948年3月18日生まれ
好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分)
嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分)
得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分)
苦手:指相撲、妻(多分)
似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)
















