戦後の、国民全体がまだ貧しい時代でしたから、このリバーシブル帯は女性たちに大歓迎されたそうです。
「あれは本当によく売れた。あれで特許を取っておけばよかったが、注文に次ぐ注文で作ることに追われてすっかり忘れていた。惜しいことをした」
というのが勝の口癖でした。
どんな仕組みかは現物が残っていないので分かりませんが、糸を使ったレターオープナーも開発したそうです。勝には生まれながらに発明の才があったとしか思えません。子どもの頃から機械いじりを続け、15、6歳からは織機を修理、整備、調整してきたことがその発明の才に磨きをかけたのでしょう。
桐生の発明家である勝に注目する人は、同業者や取引先だけではありませんでした。勝に目をつけた一人に、雑誌「暮らしの手帖」の創刊者として著名な故・花森安治さんがいらっしゃいました。勝は花森さんと頻繁に手紙のやりとりをしていたようで、私も花森さんからいただいた手紙を見せてもらった覚えがあります。ひょっとしたら、勝の発明品のいくつかは「暮らしの手帖」の記事に取り上げられたのかも知れませんが、いまや掲載誌も花森さんからのお手紙も残っていません。20年ほど前、倉庫を整理したときにもっと注意深く見ておけばよかったと悔やまずにはいられません。

1948年3月18日生まれ
好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分)
嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分)
得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分)
苦手:指相撲、妻(多分)
似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)
















