・「笠盛」はすぐに工場を造る必要はなく、まず、イタバシニットの工場の中に刺繍をする一画を設ける。
・笠盛が3000万円を投資して刺繍用ミシンを2台入れ、従業員はイタバシニットが雇用する。
・笠盛からは現地採用の従業員に技術指導をする人材を出す。
・イタバシニットは、「笠盛」が設備投資に投じた資金が五年で回収できるだけの技術指導料を支払う。
・5年が経過したら「笠盛」が独立した工場を持ち、イタバシニットからの仕事を受ける。
この条件なら、少なくとも最初の5年についてはノーリスクです。それに、大恩ある大手取引先からの依頼なのです。ここまでいい条件を出していただいたらお断りすることは出来ません。
「大変私どものことを考えていただいたご提案をいただきましてありがとうございます。分かりました。微力ですが、できる限りご協力させていただきます」
そう返事した私はいったん帰国し、現地の工場にミシンが搬入されると、刺繍の得意な社員を技術指導員としてインドネシアに駐在させました。彼だけに任せておくわけにはいきませんので、私も月に1、2回、現地に出向いて現地採用した人たちの刺繍技術がどこまで良くなったかを見ました。
それから約1年。あの中国系の工場の刺繍とは比べものにならないまともな刺繍ができはじめました。それまでの私の出張期間は、延べにして3ヶ月ほどになっていたと思います。こうして「笠盛」は、インドネシアに足跡を記し始めたのでした。

1948年3月18日生まれ
好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分)
嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分)
得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分)
苦手:指相撲、妻(多分)
似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)
















