いま思えば、当たり前すぎることです。私たちの「OOO」も、つくっている私たちが
「素敵!」
「綺麗!」
「面白い!」
と楽しみながらつくっているのでお客様にも高い評価をいただいているのです。
「こんなもの、何がいいんだろう?」
と思いながら刺繍機を動かしていたのではお客様は見向きもしてくれません。
しかし、追い込まれていた私には、臥龍先生の言葉がズンッと響いてきました。
考えてみれば、「笠盛」は刺繍のOEMメーカーです。発注して下さる会社に満足していただける刺繍をしている自信はありますが、それでも自分たちでゼロから創り出したものではありません。つくる感動は、その分薄くなります。
それに、発注して下さる会社も、厳しい価格競争に見舞われています。勢い、私たちがいただく刺繍の仕事の単価は下がらざるを得ません。それが「笠盛」の経営の足を引っ張っています。仕事をする人たちの感動はますます薄くならざるをません。
「そうなんだ。単価が低い仕事を取っては駄目なんだ。笠盛の技術を評価して、高くても笠盛にやってもらわなければ駄目だ、という仕事に限るべきなんだ!」
それまで「笠盛」を含めた刺繍業は、質より量を重視していました。とにかく大量の仕事をこなして売り上げを伸ばす。量さえこなせば何とかなる、とみんな思っていました。そこから抜け出す方策を見いださなければ「笠盛」に明日はない! 自分たちの腕に自信を持ち、単価が低い刺繍でも、出来る範囲でいいものに仕上げたいと努力している「笠盛」の社員たちに、「感動」を味わってもらうことは出来ない! 私は、臥龍先生の門をくぐろうと思い定めました。

1948年3月18日生まれ
好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分)
嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分)
得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分)
苦手:指相撲、妻(多分)
似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)
















