私が臥龍先生こと、角田識之先生の経営塾の門をくぐったのは、インドネシアで大失敗をした直後の2005年です。先生の教えを受けて企業は社長だけのものではないことに気が付いた私は、幹部社員も臥龍塾に通わせ始めました。2010年前後のことです。そして、社内では社員の勉強会を始めました。「ぬくもりの日」という名称で始め、やがて「人と風土」と名前は変えましたが、毎月1回、出勤日に社員全員が参加して開くという原則は変えませんでした。「ガイアの夜明け」など、テレビで放送された経済ドキュメンタリーを全員で見て意見を交わすのです。私も当然参加していましたが、しばらくすると私がタジタジとする鋭い意見が若い人から出て、追い越された悔しさと嬉しさを同時に感じたことが沢山ありました。
すでに書きましたが、私は2019年秋、社長を退いて会長になりました。会長となれば、経営は次の社長に任せねばなりません。それもあり、社長引退と同時に勉強会を「笠盛人の日」と改称し、私は勉強会からも引退しました。それまで私がやっていた企画・運営も私の後継である桜井理社長以下の幹部に委ねました。私もすでに73歳。「笠盛」の未来に責任を持てる年齢ではありません。「笠盛」とともに発展しなければならない皆さんに「笠盛」の未来を委ねようと考えたのです。
桜井社長たちは月1回の開催は引き継ぎましたが、開催日を水曜日午後に変えました。それまでは土曜日に開いていたため、パートの皆さんはお休みの日で参加出来ませんでした。それを水曜日に変えたことで、文字通り「笠盛」で働く人全員が参加する勉強会にしたのです。パートの皆さんも「笠盛」の大切な戦力です。パートの方々にも成長していただかなければ「笠盛」の成長はありません。
「笠盛人の日」第1回を開いたのは2019年9月24日です。この日までに「ワクワク・ドキドキ〜私のスマイル経営」を全員に読んでもらい、それに基づいて「笠盛」の未来を話し合うという中身でした。
この日だけは私も出席しました。さてどうなることかと興味半分、心配半分の気分でしたが、なんとみんなはこの日、長年掲げてきた経営理念の一部を書き換えてしまったのです。
「〜常に一歩一歩高みにチャレンジ〜」
が
「ワクワク・ドキドキしながらファッションを進化させることで世界の日常を新しくする」
に。なるほど、こちらの方が何となくしっくりきます。
それだけでなく、笠盛人の目標として
「自ら問題を見つけ、自ら解決する人間」
と歌い上げ、
「ワクワクドキドキ」を
①自ら仕事を楽しみ仲間を引き込み風を起こす
②自らチャレンジする
③信頼出来る仲間がいる
④思いやる心を持つ
と定義してしまいました。私の本を補強してくれたような感じです。
挙げ句、72期のスローガンとして
「2025年 高収益5億円企業に向けて各自の仕事を000(リセット)しよう!」
という高い目標まで掲げてくれたではありませんか。
2021年8月期の「笠盛」の売り上げは2億2000万円程度ですから高すぎる目標かも知れません。しかし、彼らは会社の現状を知っています。知った上で掲げた目標ですから、それに向かって懸命の努力をしてくれるはずです。その一助が「笠盛人の日」での勉強ということになるのでしょう。
若い人に任せてよかった、と心から思います。あとは彼らの成長ぶりを楽しませていただきます。
皆様には、私たちの取り組みを通じて、「笠盛」の未来に期待を抱いていただければとお願いします。

1948年3月18日生まれ
好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分)
嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分)
得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分)
苦手:指相撲、妻(多分)
似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)















