ほとんどの皆さんが、続けることの大切は十分に理解していただいたと想います。だが、それでもなかなか継続できない。それが問題です。では、なぜ出来ないのか。できるようになるにはどうしたらいいのか。
この問題の解明に向けて、私たちは手近にいい材料があることに気が付きました。勉強会終了後に皆さんに記入していただいている「一学一践」研修のまとめです。「笠盛人の日」で何を学んだか。学んだ事からどんな実践をしていくのか。それを書き込んでもらい、それから1ヶ月、出来たか出来なかったかを日毎にチェックするシートです。
私たちは、
「私はこれを実践します」
と誓ったことを、どこまで実践できているのか。
振り返りは今期(2021年9月から)の9回分としました。全員にこんな紙を配りました。
| ①継続できた事 | ③継続できた理由 |
| ②継続できなかった事 | ④継続できなかった理由 |
全員にそれぞれの「一学一践」研修のまとめ9回分を渡し、この紙に記入してもらいました。いわば、自分の実践を振り返ってもらったのです。
継続できているものはいいとして、継続できていないものにはひとつの傾向がありました。1ヶ月は出来ていたのだが、それっきりになってしまった、という人が多かったのです。その原因は、毎月開く「笠盛人の日」にありました。「笠盛人の日」が終わると、その日のテーマに沿って再び実践目標を書かねばなりません。そのため、新しく設けた目標に気をとられ、1ヶ月前に書いた実践目標がおろそかになった、というのです。
なるほど、これには頷かざるを得ません。
では、継続して習慣化するにはどうしたらいいのでしょうか。
ここでみんなに、15分ほどのYouTubeを見てもらいました。「習慣化が10割」という動画です。習慣化するノウハウを集めたこの動画では、習慣化の2大ポイントとして
・正しい行動より楽しい行動
・意志より仕組み
が説かれています。
ひとつずつ見ていきましょう。
私たちは、今回私のサブについてくれた野村文子さんの「一学一践」研修のまとを例に挙げました。
野村さんはある月、
「5Sに関する改善提案を週に1回出し、月に箇所改善する」
を実践目標にしました。しかし、ほとんど達成できませんでした。
しかし、
「毎日1箇所5S改善記録をスラックで共有する」
と書いた実践目標は、結構達成できたと記入しました。
なお、「5S」とは整理、整頓、清掃、習慣、清潔のことで、スラックとは社内の情報共有システムです。
さて、この違いはどこから生まれたのでしょう?
野村さんの説明では、後者の実践がうまく行ったのは、実践中にまわりの人からリアクションをもらうことがあり、モチベーションアップにつながったためではないかといいます。実践することが楽しかったのですね。
野村さんが失敗した前者の実践は、もちろん正しい行動です。それが実行できれば素晴らしかったと思います。だが、ハードルが高すぎ、ほとんど出来ないから周りのリアクションもなく、いつしかモチベーションが失われたという事でしょう。
正しい鼓動より楽しい行動
が、習慣化を助けます。
2つ目の「意志より仕組み」です。
例えば「笠盛」では、みんなが使うハサミが度々なくなる、という問題が以前から指摘されてきました。ハサミを使ったら元の場所に戻そう、ということは度々いわれてきましたが、それが習慣化出来ていないわけです。
では、
「ハサミを使ったら元の場所に戻すことを徹底しろ!」
と何度も注意すれば何とかなるでしょうか? 無理だと想います。だれも悪気があって元の場所に戻さないのではないのです。他にも気になる仕事があり、
「ついうっかり」
してしまうのが人なのです。だから、仕組みを考えなければなりません。そうせざるを得ない状況、そうしないと何だか気持ちが悪いと感じる仕組みを作ればこの問題は解決するのではないでしょうか?
私たちは、ハサミを含めた道具きちんと整理できるケースの設置を提案しました。ハサミやボールペン、メジャー、修正テープ等の収納場所が決まっているケースです。すべての道具が決まった場所にきちんと置かれていれば気持ちよく感じます。それが乱れていたり、一部の道具が行方不明になっていたりすれば、だれもが気持ち悪くなるでしょう。これが
意志より仕組み
ということだと思います。

1948年3月18日生まれ
好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分)
嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分)
得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分)
苦手:指相撲、妻(多分)
似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)
















