藤吉には6人の子供がいましたが、その長女のヨネと一緒になったのが嘉吉です。笠原家のすぐ近くに住まっていた藤掛政吉の次男でした。政吉は大工を本業とする一方で広い敷地を持ち、今で言えば不動産経営をしていたそうです。次男で家を継がなくてもよかったからでしょうか、嘉吉は結婚と同時に笠原姓を名乗ります。嘉吉は笠原家の血を引く直系ではなく、入り婿だったわけです。
前にも書いたように、家に残っていた古い文書を私がほとんど処分してしまったものですから、嘉吉については詳しいことが分かりません。私が話に聞いて記憶している限りでは、人格者として周りから慕われる優しい人だったそうです。またヨネとの夫婦仲も良かったようで、男子2人、女子3人の子をなしました。古い戸籍謄本によると、男子2人は1歳と4歳で夭折したようです。入り婿の嘉吉が自分の仕事を継いでくれる男の子には恵まれなかったのも、何かの巡り合わせでしょうか。
嘉吉が帯の機屋を始めたきっかけも残念ながら分かりません。藤吉の長女と一緒になったとはいえ、笠原家には長男若大郎がいました。家業である糸商の仕事は若太郎が継ぐことになっていたと思われます。だから、長女の婿に何か仕事を作らねば、と藤吉が考えて促したのか、実家の大工の仕事を継ぐ見込みがない嘉吉が、織物で栄える桐生の街を見ながら、義兄の仕事を手伝うより
「男子たるもの、自分の足で立つべきである」
と帯の機屋をやろうと決意したのか、どちらかだったのでしょう。

1948年3月18日生まれ
好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分)
嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分)
得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分)
苦手:指相撲、妻(多分)
似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)














