笠盛人の日第10回—勉強すき、の4

最後は定例のワークショップです。その報告をする前に、1つお断りをしなければなりません。いつもはワークショップでのみんなの反応をご紹介していたのですが、実はこの回に限って、それを記録して保存していたパソコンが壊れてしまい、作ったファイルが読めなくなってしまいました。そのため、ここでご紹介することが出来ません。
私たちの手落ちのせいでみんなの生き生きした反応をご紹介できなくなり、残念さでいっぱいです。お許し下さい。

以上の理由で、今回は、ワークショップの概略をご紹介するだけになります。

今回使った手法は「コンセンサス実習」といいます。Netで調べているうちに出会い、面白そうなので採用しました。簡単に言えば、みんなで合意を造り上げて下さい、というものです。

私たち「笠盛人」が目指しているのは上意下達のピラミッド型意思決定構造でないことは、前回の「笠盛人の日 第9回 主体性」でご理解頂いていると思います。みんなが主体的に会社としての意思決定に参画する、横につながった意思決定構造を造り上げるのが願いです。

しかし、人は十人十色というように、考え方はそれぞれ違います。十色の十人が横につながって1つの方向を目指すには、みんなの意見を出し合って合意を作らなければなりません。と説明するのは簡単ですが、それぞれに色合いの違う10人はどうすれば民何が納得して合意を形成することが出来るのか。

それを、ゲーム感覚で体験してもらおうというのが、今回のワークショップでした。テーマは「月で遭難?!」。

課題はこうです。

あなたの乗った宇宙船が、月で不時着してしまいました。不時着時に設備はほとんど壊れてしまいました。残されたのは10個だけです。

1、マッチ箱
2、濃縮された食べ物
3、パラシュート
4、太陽熱利用の携帯暖房機
5、50kgの酸素タンク
6、月面で使う星座図
7、20リットルの水
8、宇宙用照明弾
9、注射器の入った救急箱
10、太陽電池のFM受信送信機

300km離れた日の当たっている月面上にある母船に戻る為に必要なものを、重要頻度順に1から10とランキングして下さい

参加者全員を5グループに分け、それぞれのグループで合意を作ってもらいました。

この課題だけを示したのでは戸惑う人も多いのではないかと考え、コンセンサス実習の4つの原則も示しました(これもNetで知ったものです)。

自分の意見を大切に
他人の意見も大切に
納得したら変える
変えたら伝える

班内の意見の集約に役立つよう、こんな一覧表も配りました。

15分ほどで各グループの合意を作ってもらい、班ごとに発表してもらったのはもちろんです。それぞれに考え抜いた結論はそれぞれ異なっていたものの、懸命に考え抜いて合意に到達したことがうかがわれる力作ばかりでした。その内容がパソコンの故障で失われたのが残念でたまりません。

いかがでしょう、この課題にあなたもチャレンジしてみませんか?

最後に、Netに示されていた「解答」をお示ししておきましょう。この課題にチャレンジされた方は、答え合わせにご利用下さい。

この問題は社会心理学者ジェイ・ホールが行った実験であり、NASAの模範解答との誤差が少ないほど優秀ということになります。では、それぞれの項目について、NASAのランクから自分のつけた順位を引いてスコアを出して下さい。例えば、「マッチ箱」の順位を「8」としていたら、「10−8=2」で」あなたのスコアは「2」となります。スコアは+−を問わず絶対値で記入します。スコアは、自分とNASAの科学者のランクづけを違いの大きさを示します。各個人でおこなった順位付けのスコアの合計、班でおこなった順位付けのスコアの合計をそれぞれ計算して下さい。スコアが小さければ小さいほど良いのです。おおむね1人でおこなったよりも班でおこなった順位付けの方がよい結果が得られるはずです。もし、あなたの班の誰かが、班でおこなった結果よりも良い結果を得たのであれば、その人は今後のミーティング時のチェアマンとなるべき人ではないでしょうか。

NASAのランクつけ解答の理由

マッチ箱:月には火を点ける酸素はありません。全く価値がありません。
濃縮された食べ物:体内エネルギー補給の有効な手段です。
パラシュート:太陽光線を遮断し、身を守るのに役立ちます。
太陽熱利用の携帯用暖房機:日陰でない限り必要はありません。
50kgの酸素タンク:生存に最も必要な品目です。
月面で使う星座図:現在地を確かめ、道の方向を決めるためには欠かせません。
20リットルの水:酸素に次いで、生存に必要なものです。
宇宙用照明弾:母船を見つけた時、遭難信号を送れます。
注射器の入った救急箱:NASAの宇宙服の特殊孔からビタミン剤や薬を注入できます。
太陽電池の近距離無線装置:近距離しか使えませんが、母船に近づけば連絡に役立ちます。

ABOUT US
笠原 康利
1948年3月18日生まれ 好き:仕事、ワイン、落語、漫才、みんなの笑顔、家族、妻(多分) 嫌い:仕事、ホルモンのシロ=噛みきれないので、妻(多分) 得意:笑顔、プログラミング、早食い、経営(多分)、妻(多分) 苦手:指相撲、妻(多分) 似ている芸能人:藤山寬美、キムタク(多分)